Try ステップで例外処理を組む(止まらずに次の件へ進む設計)

公開日:2026年10月5日 執筆:Takuya カテゴリ:エラー処理・運用

BizRobo! の Try ステップとステップごとのエラー処理を使って、1件のエラーでロボット全体を止めず、エラーを記録して次の件へ進む設計を解説します。止めるべきエラーとの区別も紹介します。

1件のエラーで全体を止めない

100件のデータを登録するロボットが、5件目の入力エラーで止まってしまうと、残りの95件は処理されません。担当者は朝来て、ロボットが止まっていることに気づき、原因を調べてから再実行することになります。

多くの業務では、「問題のある件は記録して飛ばし、残りは処理する」方が都合がよいはずです。BizRobo! では、Try ステップや、各ステップのエラー処理の設定を使って、この動きを作れます。

Try ステップの考え方

Try ステップは、処理の枝(ブランチ)を複数用意し、最初の枝でエラーが起きたら次の枝を試す、という仕組みです。たとえば、1つ目の枝で通常の登録を行い、2つ目の枝で「エラーを記録して次の件へ進む」処理を置くと、登録に失敗した件だけを記録して、繰り返しを続けられます。

[Try ステップを使った構成の例]
繰り返し:処理対象の各行について
  Try
    ├ 枝1:通常の処理
    │    顧客コードで検索 → 情報を入力 → 登録 → 結果に「完了」
    └ 枝2:枝1でエラーが起きたとき
         結果に「エラー:(エラーの内容)」を記録
         画面を一覧に戻す(次の件を処理できる状態にする)

エラーのあとに画面を元に戻す

エラーを記録して次の件に進むとき、忘れやすいのが「画面の状態を戻す」ことです。入力画面の途中でエラーになったまま次の件を処理しようとすると、想定と違う画面から始まるので、次の件もすべてエラーになってしまいます。エラーの枝では、一覧画面やトップ画面に戻る操作を入れ、次の件が通常どおり始められる状態にします。

止めるべきエラーと続けてよいエラー

すべてのエラーを飛ばしてよいわけではありません。次のように分けて考えます。

  • 続けてよい:その件だけの問題(入力値の不備、該当する顧客がいない、など)
  • 止めるべき:全件に影響する問題(ログインできない、システムが停止中、画面が大きく変わった、など)
  • 止めるべきエラーで続けると、全件が同じエラーになり、記録が大量に残るだけになる

連続してエラーになったら止める

実務では、「エラーが連続で一定件数(例:5件)続いたら、全体の問題とみなして処理を止め、管理者に通知する」というルールを入れておくと、両方のケースにうまく対応できます。エラーの件数を数えるには、枝をまたいで値を保てる変数(グローバル変数)を使います。エラーの通知の方法は、次の記事で解説します。

※BizRobo! は RPA テクノロジーズ株式会社の製品です。本サイトは同社とは関係のない個人の解説サイトです。画面や機能の名称は、製品のバージョンによって異なる場合があります。

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