ロボットの変更管理(変更依頼の受け付け・比較テスト・版の管理・変更履歴)

公開日:2026年10月7日 執筆:Takuya カテゴリ:エラー処理・運用

稼働中のロボットを修正するときに、依頼の受け付けから修正前後の比較テスト、元に戻せる版の管理、変更履歴の残し方まで、事故を防ぐための変更管理の進め方を解説します。

稼働後の修正が一番危ない

ロボットは、作って本番に載せた後も、業務のルール変更や画面の変更、対象データの追加などで、何度も修正されます。新しく作るときは慎重にテストしても、稼働後の小さな修正は「ちょっと直すだけだから」と、確認が甘くなりがちです。

実際には、修正したところとは別の処理が動かなくなる、修正前のロボットに戻せない、誰がいつ何を変えたか分からない、といったトラブルの多くが、この稼働後の修正で起きます。変更の流れを決めておくことで、こうした事故をかなり防げます。

変更依頼の受け付け

まず、変更の依頼を口頭やチャットの一言で受けるのではなく、決まった形式で受け付けるようにします。Excel の一覧でも、社内の申請フォームでも構いません。大切なのは、次の項目がそろっていることです。

  • 対象のロボット名と、依頼した人・部署
  • 変更したい内容と理由(業務ルールの変更、画面の変更、不具合など)
  • いつから新しい動きにしたいか(適用日)
  • 変更後に正しく動いたことを、誰が何で確認するか

修正前後の比較テスト

修正したロボットのテストでは、変更した部分が意図どおりに動くかの確認に加えて、変更していない部分が以前と同じ結果になるかを確かめます。おすすめは、同じ入力データを修正前のロボットと修正後のロボットの両方で処理し、出力を比べる方法です。

差が出るのは変更した箇所に関係するところだけ、という状態になっていれば安心です。想定していない差が出た場合は、修正の影響が思わぬところに及んでいるサインです。テストの考え方全般は、テスト計画の記事で詳しく解説しています。

版を管理して、すぐ戻せるようにする

修正版を本番に載せた後に問題が見つかったとき、すぐに修正前の版に戻せることが重要です。そのために、本番で動いている版のロボットを、修正の前に必ず保管しておきます。製品のバージョンや構成によっては、管理画面側で以前の版を扱える場合もありますが、それに頼り切らず、ファイルとしても「ロボット名_日付_版番号」のような決まった名前で保管しておくと確実です。

版番号は、大きな変更と小さな修正を区別できるようにしておくと便利です。また、ロボットが参照する設定ファイルや変換表なども、ロボットと同じように版を管理します。ロボットだけ戻しても、設定ファイルが新しいままでは、元の動きにならないためです。

変更履歴を残す

最後に、いつ、誰が、どの依頼で、何を変えたかを、ロボットごとに履歴として残します。履歴はロボットの台帳と同じ場所にまとめておくと、障害が起きたときに「直前に何を変えたか」をすぐに確認できます。

履歴には、変更の内容だけでなく、テストの結果と、本番に適用した日時、戻すときの手順も書いておきます。担当者が異動した後でも、履歴を読めば経緯が分かる状態にしておくことが、長く安定して使い続けるための土台になります。

※BizRobo! は RPA テクノロジーズ株式会社の製品です。本サイトは同社とは関係のない個人の解説サイトです。画面や機能の名称は、製品のバージョンによって異なる場合があります。

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