ファイルのアップロードを伴う画面を自動化する(事前準備・完了確認・失敗時の扱い)
経費精算への領収書の添付や、取引先ポータルへの請求書の提出など、ファイルのアップロードを伴う操作をロボットで行うときの、事前の準備、アップロード後の完了確認、失敗したときの扱いを解説します。
アップロードの場面と難しさ
架空の例として、共有フォルダに置かれた請求書の PDF を、取引先ごとのポータルサイトにアップロードして提出するロボットを考えます。人の操作では「参照」ボタンを押してファイルを選び、「アップロード」を押すだけですが、ロボットで行うにはいくつか注意点があります。
1つは、ファイルを選ぶ画面がブラウザやパソコン側の機能であることです。もう1つは、アップロードは処理に時間がかかり、成功したかどうかが画面の見た目だけでは分かりにくいことです。
ファイルの準備を先に確認する
アップロードの操作を始める前に、対象のファイルが条件を満たしているかを確認します。画面の操作に入ってから失敗するより、手前で弾いた方が原因が分かりやすくなります。
- ファイルが決められた場所に存在するか
- 拡張子・形式が画面の受け付けるものか(PDF のみ、など)
- サイズが上限を超えていないか
- ファイル名に、システムが受け付けない文字(記号や長すぎる名前など)が含まれていないか
- ロボットを実行する環境(RoboServer など)から、そのファイルの場所が見えるか
アップロード操作の考え方
ファイルを選ぶ窓はパソコン側の画面なので、DS のロボットでは窓を操作するのではなく、ページ上のファイル入力欄に、アップロードするファイルを指定する形で扱うのが一般的です。具体的な指定の方法や、ファイルの場所の書き方は、バージョンや構成によって異なる場合があります。とくに、開発中は自分のパソコンのファイルで動いても、本番ではサーバーから見たパスに変える必要がある、という点はつまずきやすいところです。
ドラッグ&ドロップでしか受け付けない画面など、通常のファイル入力欄がない場合は、DS での対応が難しいことがあります。その場合は、システム側に一括取り込みの機能がないかを確認するのが近道です。
完了を確認してから次へ進む
アップロードのボタンを押しただけで「完了」と記録してはいけません。次のような、画面上の確かな手がかりで完了を確認します。
- 「アップロードが完了しました」などの完了メッセージが表示された
- 添付ファイルの一覧に、アップロードしたファイル名が表示された
- 提出状況の欄が「提出済み」に変わった
失敗したときの扱い
アップロードに失敗した件は、結果欄に「エラー:容量超過」「エラー:完了メッセージなし」のように理由を記録し、次の件へ進みます。元のファイルは移動や削除をせず、そのままにしておくと、担当者が原因を確認して再実行しやすくなります。成功した件のファイルだけを「提出済み」フォルダに移す運用にすると、どれが終わったのかがフォルダを見るだけで分かります。
完了の確認がとれなかった件は、実はアップロードされている可能性もあります。再実行で二重に提出しないよう、「要確認」として人が画面で状態を確かめるルールにしておきます。
よくある失敗
アップロードの自動化で起きやすい失敗です。
- アップロード中に次の操作をしてしまい、送信が途中で中断される(完了の表示を待つ)
- 開発者のパソコンのパスのまま本番に登録し、ファイルが見つからない
- 同じファイルを再実行で二度アップロードしてしまう
- 大きなファイルのときだけ時間切れになる(最大サイズのファイルでテストする)
※BizRobo! は RPA テクノロジーズ株式会社の製品です。本サイトは同社とは関係のない個人の解説サイトです。画面や機能の名称は、製品のバージョンによって異なる場合があります。