ロボット開発の進め方(業務の洗い出しから手順書・分割まで)
いきなり Design Studio を開くのではなく、業務の手順を書き出し、例外を洗い出し、ロボットを小さく分けてから作る進め方を解説します。手戻りを減らすための準備の型です。
いきなり作り始めると何が起きるか
RPA の開発でよくある失敗は、担当者の操作を見ながら、その場でステップを並べていくやり方です。最初の数件は動いても、例外的なデータや画面が出てきたときに止まり、そのたびに継ぎ足しで修正するうちに、誰も読めないロボットになってしまいます。
ロボットを作る前に、紙やExcelで業務の手順と例外を整理しておくと、作る時間はむしろ短くなります。
ステップ1:業務の手順を書き出す
担当者に普段の操作をしてもらいながら、画面単位で手順を書き出します。「どの画面で」「何を見て」「どこに何を入力するか」を1行ずつ書くのがポイントです。人が無意識に判断している部分(この値なら次の画面に進まない、など)も必ず書き出します。
ステップ2:例外を洗い出す
手順が書けたら、各行について「いつもと違うことは起きないか」を担当者に確認します。例外は、ロボットが止まる原因の大半を占めます。
- データの例外:必須項目が空、桁数が違う、該当する顧客がいない
- 画面の例外:確認ダイアログが出る、ログインの有効期限切れ、メンテナンス中の画面
- 業務の例外:月末だけ手順が違う、特定の取引先だけ別の扱い
ステップ3:ロボットを分割する
1つのロボットに全部を詰め込まず、「データを集める」「システムに登録する」「結果を通知する」のように、役割ごとに分けて作ります。分けておくと、一部だけ作り直したいときや、途中から再実行したいときに対応しやすくなります。ロボット間のデータの受け渡しは、Excel や CSV、データベースなどの決まった形式で行います。
ステップ4:小さく作って試す
最初から全件を処理させず、1件だけを処理する形で作ってテストし、次に例外のデータを試し、最後に繰り返し処理を加える、という順番で作ると、問題の切り分けが簡単です。テストの観点は「テスト計画」の記事でまとめています。
手順書と例外の一覧は、そのままロボットの設計書・運用マニュアルの元になります。担当者が異動しても、ロボットが何をしているかを説明できる状態を作ることが、RPA を長く使い続けるための条件です。
※BizRobo! は RPA テクノロジーズ株式会社の製品です。本サイトは同社とは関係のない個人の解説サイトです。画面や機能の名称は、製品のバージョンによって異なる場合があります。