【銀行・経理】入金明細を取得して消込用データを作るロボットのシナリオ

公開日:2026年10月5日 執筆:Takuya カテゴリ:業種別シナリオ

インターネットバンキングから入出金明細を取得し、売掛金の消込に使えるデータに整えるまでのロボットの流れと、金融系のシステムを扱うときの注意点を解説します。

想定する業務

経理部門では、毎朝インターネットバンキングにログインして前日の入金明細をダウンロードし、売掛金の一覧と照合して消込を行います。複数の銀行口座がある会社では、銀行ごとにログインとダウンロードを繰り返すため、それだけで毎朝30分以上かかることもあります。

このシナリオでは、明細の取得と、消込の準備(照合しやすい形への加工)までをロボットに任せ、消込の判断は人が行います。

ロボットの処理の流れ

銀行ごとに明細の形式が違うため、取得した明細を共通の形にそろえてから、照合用のファイルに出力します。

[入金明細取得ロボットの流れ(例)]
1. 営業日カレンダーを確認(休日は前営業日以降の分をまとめて取得)
2. 繰り返し:対象の口座ごとに
   2-1. インターネットバンキングにログイン(認証情報は管理画面から参照)
   2-2. 入出金明細の画面で対象期間を指定し、CSV をダウンロード
   2-3. ログアウト
3. 銀行ごとの CSV を共通形式(入金日・振込名義・金額・口座)に変換
4. 入金だけを抽出し、「消込準備」ファイルとして共有フォルダに出力
5. 口座ごとの件数・合計金額を経理担当者に通知

金融系のシステムを扱うときの注意

インターネットバンキングは、セキュリティのために自動操作を想定していない場合や、ワンタイムパスワードなどの追加認証が必要な場合があります。ロボットでの利用が銀行の規定上問題ないか、どのような認証方式に対応できるかを、事前に銀行や社内の情報システム部門に確認してください。

銀行によっては、法人向けに明細をファイルで受け取るサービスや、会計ソフトとの連携機能を提供していることがあります。そうした正式な仕組みが使える場合は、画面操作のロボットよりも安定して確実です。

照合用データの工夫

振込名義は半角カナで、法人格の略称(カ)や(ユ)など)の位置や有無がばらばらです。共通形式に変換するときに、名義の表記をそろえた列を追加しておくと、後の照合(Excel のマクロや人の目)がしやすくなります。照合のマクロの例は、姉妹サイトの Excel VBA の記事でも紹介しています。

  • 名義の全角・半角、法人略称、空白をそろえた列を追加する
  • 銀行・口座を区別できる列を入れる
  • 取得した明細の件数と合計を、銀行の画面の表示と照らし合わせて確認する

役割分担

このシナリオでは、ロボットは「集める・整える」までを担当し、「どの請求の入金か」を決める消込は人が行います。会計上の処理を誤ると影響が大きいため、ロボットの結果は候補として扱い、最終的な判断と記帳は経理担当者が行う形にしておくのが安全です。

※BizRobo! は RPA テクノロジーズ株式会社の製品です。本サイトは同社とは関係のない個人の解説サイトです。画面や機能の名称は、製品のバージョンによって異なる場合があります。 金融機関のサービスの利用条件は、各金融機関の規定を確認してください。

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